「ごめん」より「ありがとう」を

誰かに何かを拾ってもらったとき。真っ先に口からこぼれるのは

 

「ごめん」

 

という言葉。

 

その言葉がこぼれる度に、僕はある人との会話を思い出します。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 

「ごめんよりありがとうって言ってもらったほうが嬉しいかな。」

 

 「じゃあ・・・」

 

僕は何かをひらめいたように、軽く二人の肩をぶつける。すると、どういうわけか分からずに首をかしげてるので、

 

「ありがとう」

 

と、僕はいたずらっぽく言う。それで、何が言いたいか伝わったようで、、

 

「そういうことじゃないでしょ。」

 

と、微笑みながら返す。

 

数瞬の間、二人で笑いあったあと、

 

「でも、なんか「ありがとう」のほうがいいよね。」

 

と、僕は言った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕は言葉の力を強く信じています。それゆえに、言葉遣いはその人の色々な部分がにじみ出てくると思うのです。

 

逆に言葉遣いを意識することで、その人色々な部分も変えられる。そんな気もします。

 

「ごめん」より「ありがとう」のほうがなんかいい、なにか暖かい。

 

なら、「ごめん」より「ありがとう」を言える。そんな人になりたいです。