「ごめん」より「ありがとう」を
誰かに何かを拾ってもらったとき。真っ先に口からこぼれるのは
「ごめん」
という言葉。
その言葉がこぼれる度に、僕はある人との会話を思い出します。
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「ごめんよりありがとうって言ってもらったほうが嬉しいかな。」
「じゃあ・・・」
僕は何かをひらめいたように、軽く二人の肩をぶつける。すると、どういうわけか分からずに首をかしげてるので、
「ありがとう」
と、僕はいたずらっぽく言う。それで、何が言いたいか伝わったようで、、
「そういうことじゃないでしょ。」
と、微笑みながら返す。
数瞬の間、二人で笑いあったあと、
「でも、なんか「ありがとう」のほうがいいよね。」
と、僕は言った。
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僕は言葉の力を強く信じています。それゆえに、言葉遣いはその人の色々な部分がにじみ出てくると思うのです。
逆に言葉遣いを意識することで、その人色々な部分も変えられる。そんな気もします。
「ごめん」より「ありがとう」のほうがなんかいい、なにか暖かい。
なら、「ごめん」より「ありがとう」を言える。そんな人になりたいです。